元気があれば…生きるチカラの元を東洋医学はこう考えます

なんでもできる元気を持ってますか?いつもこのように問いかける台詞と平手打ちで有名なのは元プロレスラーでした。彼は体力が活動の生命線です。つまり元気とは体力を意味します。

しかし、世の中にはそれほど体力に自信がない人も少なくないでしょう。体力がなければ、元気はないのでしょうか。あるいは元気とは健康である状態を言い換えたものだと考えるのがよいのでしょうか。

ここでは元気をもともとの意味で使いたいと思います。元気とは健康に生きるために生まれつき身体に宿っている力です。ですから生きている限り、元気はあるはずです。専門用語では先天気などと呼ぶ場合もあります。

生きる以上、必ず環境も身体も変化します。環境と身体の変化にふさわしく応じれば、健やかな老化が可能だといいます。穏やかな老化によって環境に応じれていれば、快適に日常の活動を続けられます。

未熟な身体は成熟しようとします。一般に成長といわれる過程ですね。成長期に身体と精神は変化し続けますが、成長期が終わった後でもやはり、身体と精神は変化を続けます。変化する状況は変化しませんね。

反対に若いといえども、不快な若さもありえます。年齢が低いにもかかわらず、環境に適応できない身体は不快さを生じます。変化できない身体に問題があるのではないでしょうか。

食事で食べものを元気に取り込むというのも東洋医学の大切な考え方のひとつです。食べたものを消化できない場合、元気にならないですよね。食べたとしても消化して、元気になるのは別の事です。

食べる行為と、消化する行為。そして蓄え、身体の栄養として巡らせて、生命を養う、5つの機能に分けて考えられます。これらの機能を総合して管理しているものが仮定されなければなりません。

重い病気を患うと、意欲が失われて、食欲が消失して、お腹も空かない経験をしました。食欲を抑えて内臓を守ろうとしている意図を感じます。

別の病気では逆に特定のものに対する食欲が異常に亢進するといいます。がん患者の中には甘いものに禁断症状を生じるケースも多いようです。食欲は自らの意思でコントロールしているだけではなく、身体からの信号を受け取って反応しているのでしょう。

生きる力を生み出す元と呼べる自分以外の何かがあるに違いありません。食欲が旺盛ならば、生きる意思が強いように感じられます。生きる意思が強い人は食欲も旺盛です。しかし、食欲も生きる意思も自分でコントロールできるとはいえないものでしょう。

生きる力とは、言い換えれば生命力です。この生命力こそが一般的に言われる元気です。生命力はさまざまな周囲の変化に応じます。私たちが生きれるのは応じる力があるからです。

だからこそ、東洋医学の専門家はバランスという言葉で表現しますが、生命力のもつ身体調整能力が弱ってしまったり、身体そのものに調節を妨げる要因を生じる場合が問題になります。

快適な毎日を維持するためには、環境に応じる快適な変化力が必要だとおわかりでしょう。日本は四季が美しく巡る国だといわれます。四季ごとに暑さ寒さが入れ替わり、取り囲む自然は時期に応じて花を咲かせ、実を付けて変化しますが、私たちの身体も変化しています。

暑くなると身体は熱を放出しやすいように整えられるようになっており、寒くなると身体は熱をムダにしないように整えられるように変化します。この変化が順調に行われないと不調をきたします。

身体が熱を生じる力を失うと、夏の暑いさなかにいても身体が冷えていて不調をきたします。熱を巡らせる力を弱ると食欲を失くして巡らせられる以上の熱を生じないように調整しようとします。


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