疲れを残さない毎日のために、自分でできる簡単な手当てをマスタ

快眠が休息の基本ですよね。ただこれを難しく感じる人が思っている以上に多くいらっしゃるようで、そのような人にとってはゆっくり眠ること事態が苦行に近くなるともいわれます。

寝付きが悪いのは当たり前。1時間や2時間は布団の中で右を向いたり左を向いたりという方の相談を受けたこともありますし、翌朝に疲れが残るという方が多いようです。

よく眠れないとおっしゃる方々に共通しているのは、いつも活動的なのですが、繊細でストレスの多い日常生活を頑張ってらっしゃるというパターンです。

活動と休息のバランスを考えるとどうしても夜はゆっくりと、できればぐっすりと眠りたい。しかし私たちは学校教育を通じて、休息の大切さや具体的で効果的な方法をほとんど教えられてきませんでした。

ブレーキのない自動車を作ってはならないし、トイレのない家は欠陥品です。活動するためには十分な休息が必要であり、そのためには効果的で実際的な方法が必要なのです。

ここでご紹介するのは東洋医学の知見を簡単な気功法に応用した方法のひとつです。簡単な動作で誰にでもできる内容になっていると思います。是非、快眠できないと悩まれている方にはお試しいただきたいと思います。

部分から全体へ施術することを基本にします。技術的には、このブログの他の場所でも部分的に紹介している基本技術を用いて行います。

ということで部分の施術から行います。足裏の様子を確認してみましょう。足裏の筋肉が固く、薄くなってしまっていませんか。触れた途端に足裏の骨が手に当たってしまうように感じませんか。

足裏は活動する時に身体全体を支える要所です。ここの柔軟性が失われていると接地面のギャップや衝撃をそのまま上部に伝えてしまいます。ここの柔らかさを取り戻しましょう。

足の表裏を両手のひらで包み込むように支えます。そしてできるだけ小さいさくゆっくりと円を描くように手を動かします。足裏の表皮が滑ってさすってしまうのは、動きが大きすぎるからです。

深い呼吸を忘れずに意識を足裏に集めていると、段々と掌の動きに応答するようになって、足裏の表面が動くようになってくるのがわかるはずです。そのまま続けると弾力も戻ってくるはず。

その次に同じ施術を両足首に対して行います。足首は身体の傾きを細かく調整してくれるという重労働をしていますから、それを労うようにケアします。

足裏と同じように両手のひらで包み込んで支えます。しばらく施術していると暖かくなってきますので、それからゆっくりと足首を回すようにして動かしてみます。

疲れ具合がひどければ、ふくらはぎにも同じ処置を施すことで、眠りについてからトイレに行きたくなるという問題も改善するはずです。

足がかなり楽になってきているはずですから、腰のケアをしましょう。足のケアは入浴中に浴槽の中で腰掛けた状態でも可能ですが、腰のケアは布団に横たわって行います。

仰向けに横になった状態で、両膝を立てます。両手は身体を安定させるために両脇に伸ばしておきます。それから両膝を左右に、小さく、ゆっくり揺すります。

これで腰痛の予防にも効果が期待できます。簡単すぎて効果がないという施術ではありません。なぜなら、これはしっかりと東洋医学の基本原理に基づいているからです。

動くことが生命の根本的な力です。動くとは自発的に運動するばかりではなく、環境の変化に対応して動くという概念も含まれていて生命を保つ上で必須の条件になっています。

次に全体のバランスを整えます。目・胸・下腹と順番に両手を当てて、深い呼吸をしながら、手のひらを感じるように意識します。全身がリラックスできれば成功です。