食欲不振は身体の状態を悪化させる!改善方法はここにアプローチ

熱もないし病気というほどでもないが、風邪をひいてるみたいに体調がもう一つ。このような状態になった経験はどなたにもあると思います。

ほとんどの場合は、そのような体調を無視して学校や会社に出かけて普段通りの生活を維持されているでしょう。つまり病は気からという言葉を根拠に気持ちを奮い立たせているわけです。

これをこじらせると思いの外、重い症状に悩む時間が長くなってしまうことは、こんな時にはきれいさっぱり忘れてしまっていますよね。風邪は万病の元という言葉も伝わっています。

現代医学では、風邪はアデノウイルスの感染によって引き起こされている。また思い風邪の症状を引き起こすのはインフルエンザウィルスによるのだと解説されていて、なんとなくそれで納得させられてしまっています。

実際、知り合いの鍼灸師でもそのように理解をしているようです。病証の話をしていると話が段々と噛み合わなくなってきたりして、風邪の原因に対する見方が違っていたという結論に至ったりします。

風邪というのは、病気の分類名だと考えるのが現代医学ですが、東洋医学では症状の分類名なのです。ですから風邪のような症状が出ていれば、風邪だと判断していた過去があります。

理論書を開いてみると、病気の分類名だと考えているとトンチンカンな話が書いてあって筆者の理解が神話世界を生きているファンタジーの解説に見えてきたりします。

症状の分類だと考えるとき、ウイルス性ではない風邪が現実の問題を東洋医学が扱っていたのだとわかります。そしてそれは古典が説明するように肝に宿るということになります。

肝が風邪の症状の原因になっているという意味です。機能低下した肝は心を弱らせて脾を打ちます。心は力を全身にみなぎらせる機能を持っているはずですから、元気が失くなってしまいます。

打たれた脾は様々な症状を現します。まず食欲不振が代表的な症状です。具体的に胃の具合が悪くて脂っこいものは敬遠したり、逆に脂っこいものが欲しくなったり。

さらに、脾は直接的に肺を支える仕事が不十分になり、咳をするようになったり、喉が痛くなったりするかもしれません。これは実際の症状として感覚できるはずです。

熱は出ていないけれど、食欲がないとか異常食欲で、喉が痛かったり声が変になっていたりして咳が出る。でも風邪をひくような覚えはない。そのような症状が現れても、原因不明の体調不良ということで片付けてしまいがちでしょう。

このような症状が東洋医学では風邪と呼ばれており、外部環境の影響によって起こされるグループ、外邪に分類されています。元気を奪いながら回復力を低下させるのが風邪です。

十分な休息と手当をしなければ、身体中の症状をめぐって変化させて深刻化していきます。外邪は悪化して身体の調子を崩して自力で回復できない状態、内邪化します。

これらの陰蔵の障害が表面化してくる事態になると肺の陽蔵である大腸が本来の機能を損なってしまいますので、下痢や便秘という症状を明らかにしてきます。

食欲がなくなってきたという初期の段階で症状を捕まえて、対処する心がけが大切ですから、この段階でのケアが効果的です。まずは休養を取ることとそして、少しだけ経絡のケアを付け加えましょう。

ですから、ケアするのは脾経と胃経を中心に扱う方法によります。食事制限と深い呼吸法によってこの2つの経絡に刺激を与えることで内部を揺する方法を取ります。

脾経の原穴は、足の親指の付け根のところにあります。ここを指で当てて深い呼吸を続けます。これによって脾経の気の取り入れを促進できるのです。