むくみはお肌の曲がり角?正体を見つけてに東洋医学で対処する

美容の大敵である「むくみ」。女性の多くが抱える悩みのようでさまざまな方から相談を受けます。しかし、明らかにむくんでいる女性であっても、まったく気になさらない方もいらっしゃって不思議な気もします。

同様に多くの女性を悩ませる便秘。これも悩みに個人差が非常に大きい。人によっては1週間程度の普通なら意に介さずという方もいらっしゃってびっくり。

むくみの具体的な症状には他にも、生理不順も挙げることができるでしょう。しかし、これも歳のせいだからと片付けてしまわれる女性も多いようですが、不順だけではなく、痛みも当たり前だと思っている方の話を聞くと驚いてしまいます。

自然な排泄に痛みは伴いません。これが東洋医学の結論です。ですから痛みが伴う整理には要注意です。身体が痛みによって不調のメッセージを発信しているのです。

早く気づいてお手入れをしてあげることが、むくみに対処する方法です。身体の巡りの不調が、むくみとして表れてきているといえます。それがお肌の荒れ、むくみ、そして便秘、生理不順などの不快な諸症状なのです。

巡りが悪くなっていると言っても、それが原因ではなく、めぐりの悪さそのものが症状なので、話がややこしくなりがちです。めぐりをつけるポンプが悪いのか、どこかが詰まっているのか、ということですね。

ポンプが故障して巡らないのに、パイプをいくら掃除してもめぐりは改善しないでしょうし、パイプが詰まっているのにポンプの力を強くしてしまうと症状は悪化するかも知れません。

そこで考えるべきなのは症状はどうなのかという、観察です。観察が重要な意味を持つのは、専門家による治療のときも同様で、様態の観察が診断の大きなカギになっています。

とは言っても、難しいことではありません。まず、痛みがないのかそれとも、どこかに痛みがあるのかということ。痛みが意味するのは、どこかの詰まり、めぐりが悪くなっているということ。

そうではなく、単にむくんで見えるだけで具体的な症状がなかったり、あるいはダルさを感じるだけといった場合は、全体的なめぐりを付ける力が不足していることを意味します。

めぐりを付ける力が不足する根本的な原因は、燃料不足と燃焼力の不足ということになります。これは食欲があるかという判断で区別します。食欲がなければ、燃料不足の可能性が高い。

ここまで自己診断を実施して、ケアの方針を決定します。痛みがあれば、詰まっている場所のケア。痛みがなく食欲がなければ、燃料補給のケア。食欲はあるというなら燃焼力のケアという具合になります。

排泄力を高めるという言い方には複数の要素を考えなければなりません。少なくとも前述した3つの要素を考えて、場合によってはいくつかのケアを平行して行います。

まず痛みがどこかにある場合、そこに手を当てて軽く小さく揺すりますが、そのときに深い呼吸を忘れずに行うようにします。生理痛の場合は腰の部分に手を当ててください。顔のむくみで痛みが伴う場合は、慎重に揺するようにします。

痛みがなく食欲もない場合は、燃料補給の力を増進するケアを行います。足の親指の付け根にふくらんだ場所がありますが、その先のくぼんだところに指鍼を当てます。

ここには脾経のツボがあり、消化機能を応援する機能があります。消化力がついてくれば食欲が改善されると期待できます。かなり間接的に感じるかもしれませんが、間接的なほど全体に効果が及んで良い結果をもたらします。

そして痛みがなくて食欲はある場合は、巡らせる力が弱っていると判断します。手の親指の付け根、手首のところに指鍼を施します。これで徐々に改善するはずです。