知らないとコワイ!鍼灸治療と治療師の見分け方を知って極楽気分

東洋医学に分類される漢方薬と鍼灸の2つは決して時代遅れのものではないことに納得いただけたでしょうか。これらは穏やかな効き目と、西洋医学では手の届いていない部分に対して大きく可能性を開くものとして、再度脚光を浴びつつあります。

私たちが漢方薬を使用する場合は、漢方薬を扱っている病院へ出向くか、あるいは最寄りの漢方薬局で相談することになります。漢方薬局は専門家が自前で調合してくれます。

そのような専門薬局では自分の症状と体質に合わせて、調合してもらえるのでそれなりに効果ができるでしょう。ただ薬局ごとに考え方がさまざまであり調剤師の技術に負うところが大きくなります。

料金も様々で、だいたい1ヶ月で数万円程度になるようです。私の経験では2週間分で3万円くらい払った記憶があります。本格的なものになると自分で煮だして飲む形態になりますが、苦くてだめという人もいるかもしれません。

一方の鍼灸もよく似た状況にあるといえます。大病院でも鍼灸治療を取り入れだしている事実もありますが、ほとんどは個人経営による鍼灸治療院を利用することになります。

鍼灸治療師は国家資格です。ですから国家資格を持っている治療師であることを確認するのはひとつの目安になると思います。だだ、それだけが頼りになるとは思えないのは、国家資格が治療師の技術力を約束しているのではないからです。

これらの東洋医学の専門家を見分けるために、私たちができることがあります。それは専門家が私たちの症状についてしっかりと聞いてくれるかということ。経験上、症状についてしっかりと話をしてくれる治療師は腕もあるといえそうだからです。

中には黙って座ればピタリと…治療を始める専門家もいますが、世の中には期待するほど天才の数が多くないようで、あまりよい思い出にはなりませんでした。

ということで鍼灸治療院を選びますが、まだ安心してはいけませんよ。知り合いは適当に治療を受けて、座る度に腰が痛むようになるという苦い経験をしました。時として過度の治療で神経を傷つける事態を招きます。

事前に電話をして、予約受付の際の対応をよく確認します。症状に対して積極的な関心を寄せてくれるか、質問に対してきちんと答えてくれるかがポイントになります。

鍼にも何種類かあります。個人事にそれぞれ鍼を用意する治療院もあり、使い捨ての鍼を使うところもあります。どのような鍼を使うのかを電話の際に確認しましょう。

鍼と灸の使い分けのひとつの目安を知っていると施術を受けている時の参考になるでしょう。一般的にお灸の方が鍼より力が強いと考えられています。ですからお灸で治療して、鍼で調整するという手順になります。

身体が予想外に弱っていて、お灸だと内部に炎症を起こしたり、むしろ症状が重くなる場合もありますが、その場合は鍼を当てる治療が中心になるはずです。体力が戻ってきた時点でお灸を用います。

まず、鍼灸治療で痛い、熱いはないはずです。痛いと訴えてもかまわず治療を続ける鍼灸師を経験したこともありますが、早々に治療を止めさせて退室しました。

お灸は熱くなるまで辛抱してはいけません。火傷によって良い効果があるはずがないのです。温かくなってきたら治療師に報せましょう。昔は腰や肩にお灸の痕を残した年寄りを見かけることがありました。

火傷の残るお灸で治療するのは、お灸が民間治療に過ぎなかった時代の名残りだと思われます。また齢を取ると肌の感覚が鈍くなっていたりしますので、それも大きく影響しているかもしれません。

ここでの知識を活用して、是非専門家の技術をご利用ください。ただ、よく気を付けて治療師を選んでくださいね。